オーストリアで生まれたミッヒも子供の頃から音楽に囲まれ育った。ブラジル音楽との出会いは、クラシックギターの発表会で演奏したヴィラ・ロボスとローリンダ・アルメイダだったという。以来、バーデン・パウエル、ジョアン・ジルベルト、トム・ジョビンに夢中になり、ジョアン・ボスコ、ジルベルト・ジル、フィロー・マシャードのギターに強く影響を受けた。1998年、オーストリアのジャズ学校のブラジル音楽の集中コースを卒業。鞄1つでバークリー音楽大学へ向かった。そこでジアナと運命的な出会いをし、音楽活動を共にするようになった。2003年にジアナとブラジルに活動の拠点を移し、サンパウロをベースに活動を始め、エルバ・ハマーリョ、シコ・セーザル、アナ・カランらのバックでギターを演奏。同世代のミュージシャン達との交流も多く、多数のレコーディングにも参加している。中でも昨年リリースされたダニ・グルジェルの『Nosso』では、ギターの他にアレンジも担当した。フィロー・マシャードの息子セルジオと仲間達とのユニット、アフロ・エレクトロのメンバーとしても活動中だ。
ある時はジアナの歌声に寄り添いながら繊細に、ある時はアタックの強いリズムでミッヒ独特の表情豊かな音色を聴かせてくれるギタリストであり作曲家。ジアナを支えるパートナーであり、音楽ディレクターでもある。
Michi Ruzitschka myspace
photo by Tatewaki Nio